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2013年世界Sudoku&世界パズル選手権大会@北京より写真集Monday, October 28, 2013![]() 2013年10月に北京にて第8回世界Sudoku選手権、及び第22回世界パズル選手権が同時開催されました。コンセプティスは大会の共同スポンサー、及びパズル問題の一提供者として協力させていただきました。北京で開催された大会についてのレポートと写真集をお送りします。コンセプティスへようこそ!無料ロジックパズルが オンライン もしくは iPhone or iPad で楽しめます! その日、中国テレビ局のカメラマンは微笑んでいた。それは、昌平地区のシャトー·ラフィットホテルの3つのルネッサンス様式ビルを背後に広大な敷地が完璧に夕日に包み込まれた魔法にかけられたような瞬間。19世紀から引き継がれていると言う中国古来の太鼓が壇上に置かれている。7人が並んで立っても半分も囲めないような巨大な太鼓だ。 ![]() 太鼓が鳴り始めると紙吹雪が舞い散り、第8回世界Sudoku選手権と第22回世界パズル選手権の戦いの火蓋が切られた。 CHAPTER 1: 第8回 世界SUDOKU選手権![]() 35カ国から237が参加し、個人戦と団体戦の頂点を目指してSudoku問題を解くスピードと正確さを競い合った。 ![]() 予選は全部で11ラウンド。各国から4人編成のチームが競う団体戦が3ラウンドと、エントリーした全ての参加者が競う個人戦が8ラウンド。出題されたSudokuパズルは多岐に渡り、4x4、6x6、9x9のクラシックタイプのSudoku問題他、ピラミッド Sudoku、プロパティーSudoku、Consecutive & Non-Consecutive Sudoku、ISO Sudoku、Six Point Star Sudoku、Tight Fit Sudoku、Ring Sudoku 等他18のバリエーション問題が出題された。 ![]() 個人戦のランキングは8ラウンドから集計した総スコアを基に決定され、団体戦は上記個人戦においてそれぞれチームに選ばれた4人のスコアと3ラウンドの団体戦のスコアのコンビネーションで決定される。 準決勝: 机が9列準決勝戦には机が9列セットされ、各列にSudoku問題1問(クラシックSudoku1問+バラエティSudoku2問で1セットのSudoku問題が3セット)ずつ置かれた。各列の席数は前に行くに従い少なくなっている。 つまり、参加者は一番後ろの列からスタートし、正しく解答できた順に前へ進む。1問解き終える度に手を挙げ、問題が正しく解かれていることを審判が判断すると、一つ前の列へ進める。各列の席が満席になった時点で後ろの席に座っている選手は敗退となるしくみだ。 ![]() 大会開始から2日後、団体戦と個人戦予選が終了。10月15日火曜日、シャトー·ラフィットホテルのフォンテーヌブローホールにて数百人もの人が見守る中、準決勝戦が開始された。高得点を獲得したTop10人の選手が準決勝へ臨んだ。決勝戦に残れるのはこの中から2名だけ。 ![]() 16時45分、中国代表、杭州浙江省の16歳の高校生 Jin Ce氏が日本代表 森西氏と競い優勝!(森西氏は惜しくも準優勝となったが地元中国選手と堂々戦い大変素晴らしい健闘ぶり)第3位はチェコ共和国出身のJakub Ondroušek氏。 ![]() 急速な盛り上がり「昨年のクロアチアでの大会では10位でした。今回は2度目の挑戦で、前回と同じような成績を予想していて優勝するとは想定外でした。Sudokuは単に趣味として楽しんでいます。」Ce氏は中国毎日新聞のインタビューでこう語る。 団体戦では各チームは個人のスキルに準じて問題をシェアする。上位3チームは以下の通り。1位 中国 7,765ポイント、2位 チェコ共和国 7,032ポイント、そして日本が6,841ポイントで3位! 今回の企画、及び審判を担当したChen Cenはこう語る。「中国の団体チームは2007年に初めて選手権に参加して以来、素晴らしい進化を遂げました。Sudokuは先進国では長年多くのファンに親しまれてきましたが、中国に伝わってきたのはつい6年前程前です。しかし、近年特に10代の若者の間で人気が高まっています。」 Chenによると、優勝した Jin Ce はこのような才能とは縁遠かったという。北京では50校以上の学校でSudokuのクラスが開催されている。北京Sudoku団体はSudokuをプロモーションするために小学校や大学でコンペを開いている。 コンペ参加者は将来中国の代表選手として世界選手権出場を目指しているとか。 世界Sudoku選手権で出題されたパズル問題のサンプルやルールは Instruction Booklet for the 8th World Sudoku Championship (PDF) からダウンロード可能。 個人戦 Top 10
団体戦 Top 10
個人戦 (18歳以下) Top 3今回初めての試みで、18歳以下の選手上位3人に特別賞が授与された。受賞者は以下の通り。
個人戦 (50歳以上) Top 350歳以上の選手上位3人にも特別賞が授与された。受賞者は以下の通り。
CHAPTER 2: 第22回 世界パズル選手権![]() 第22回 世界パズル選手権は10月16日月曜日、シャトー·ラフィットホテルのフォンテーヌブローホールにてスタートした。個人戦からスタートし、14ラウンドものコンペが2日に渡り行われ3日目に決勝戦が行われた。 ![]() ラウンド1、13、14 は各チーム4人編成の団体戦のみ。ランキングはチーム4人の個人戦のスコアと3ラウンドの団体戦のスコアのコンビネーションで決定される。残りの11ラウンドは個人戦で、集計した総スコアを基にランキングが決定される。 世界から80問![]() ラウンド4-7のメインバトルはユニークなスペシャルパズルのコンビネーションが出題された。タイトルは “Around the world in 80 puzzles”。4カ国のパズル作家から問題が提供された。 ![]() どんなパズル問題が出されたかというと、オランダから"Tents and trees"、"Easy as ABCDE"、"Magnets" (4ラウンド: “Dutch Delight (タイトル直訳:オランダの歓喜)” by Bram de Laat、Hans Eendebak、Tim Peeters、Richard Stolk)。インドから "Gapped Kakuro"、"Skyscraper Pentomino" "Word Nurikabe" (5ラウンド:“Indian Intrigue (インドの陰謀) ” by Prasanna Seshadri、Amit Sowani)。アメリカから "Yajilin and Doubled Yajilin"、"Battleships and Doubled Battleships"、"Spiral Galaxies and Doubled Spiral Galaxies" (6ラウンド:“Doubled Decathlon (ダブルデカスロン) ” by Thomas Snyder、Wei-Hwa Huang、"Palmer Mebane)。 そしてセルビアから "Masyu"、"Password Path"、"Odd/Even Tapa" (7ラウンド:“Serbian Snacks (セルビアのスナック)” by Nikola Zivanovic、 Branko Ceranic、Cedomir Milanovic、Zoran Tanasic)。 ![]() 準決勝ハイスコアを獲得した10人の選手が準決勝に臨んだ。Sudoku選手権と同様のしくみで、選手は一番後ろの席からスタート。パズル問題を解き終えたら挙手し、問題が正しく解答できていることを審判が確認し (1分間) 前に進む。 ![]() 10列に机が並べられ、各列にパズル問題が1問置かれている。前の方に行くに従い席の数は減少。後ろ4列には10席ずつ。中間地点の5問目に到達すると7席となり、8問目に到達するとその先3列は5席となる。前列の席がいっぱいになる度、後ろの席に残された選手は敗退になるしくみだ。 ![]() 準決勝では激しいバトルが繰り広げられた。以前の大会チャンピオンのPalmer Mebane氏 (アメリカ) が5分リードし1位の座に着くと、こちらも大会チャンピオン経験をもつThomas Snyder氏(アメリカ)が3位のUlrich Voigt(ドイツ)に2分の差を付け2位の座を獲得。しかし、Snyder氏の最後のパズル問題にミスが見つかり、Voigt氏に決勝戦への切符を獲得。 決勝戦![]() パズル問題5問が大勢の観衆と中国国営TVカメラの前の掲示板にセットされた。Mebane氏とVoigt氏が用意された10問から選択した問題だ。2人はパズル問題を交互に1問選び決勝戦はパズルが選択された順に行われた。 各ラウンドでMebane氏とVoigt氏は同時にパズルをスタート。 終了すると挙手し審判が正しく解答できているか確認。どちらかが3ポイントリードした時点でチャンピオンが決定する。 ![]() 決勝戦はMebane氏とVoigt氏の5問一騎打ち。今更驚かないが、大会の間ずっと優勢に見えたMebane氏が1ラウンドを獲得。しかし、Voigt氏は続く3問でわずかながらMebane氏より早かった。そして、最終的にはVoigt氏が個人戦で9度目の優勝を勝ち取る! 団体戦では圧倒的な強さを見せたUSチームが大会で14度目の優勝を勝ち取った。続いて準優勝はドイツチーム、日本チームは3位!おめでとうございます。 世界パズル選手権で出題されたパズル問題のサンプルやルールはこちら Instruction Booklet for the 22nd World Puzzle Championship (PDF) からダウンロード可能。 個人戦 Top 10
団体戦 Top 10
個人戦 (18歳以下) Top 3今回初めての試みで、18歳以下の選手上位3人に特別賞が授与された。受賞者は以下の通り。
個人戦 (50歳以上) Top 350歳以上の選手上位3人にも特別賞が授与された。受賞者は以下の通り。
パズル問題提供者第22回世界パズル選手権で使用された問題は、7カ国から22名 (or 団体) から提供された。以下提供者及び国のリスト。 (アルファベット順):
スポンサー企業第8回世界Sudoku選手権、及び第22回世界パズル選手権のスポンサー企業5社は以下の通り。
参照サイト
著者についてこの記事のライター兼フォトグラファーを担当したGil Galanti氏はコンセプティス社のマーケティングマネジャー。サイバーカルチャーのスペシャリストとして数々の記事を出版している。同氏はイスラエルの大学にて社会科学及びコミュニケーション学科卒業。又ジャーナリズム及びコミュニケーション専門大学Koteret (Tel-Aviv, イスラエル)にて学位を取得。 友達とシェアする |